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肛門の病気

2007-11-09 11:40:53

 多くの日本人が悩んでいるといわれている痔ですが、いろいろなタイプがあります。
大きく 痔核(じかく)、裂肛(れっこう)、痔瘻(じろう)の3つに分かれます。

痔核(じかく):

 痔の中でも最も多いタイプで、肛門の血行が悪くなって静脈が太くなり、そこにうっ血が起こってこぶ状に腫れ上がったものを言います。俗に“いぼ痔”とも呼ばれます。
症状は排便時の疼痛と、出血です。できる場所は決まっており、直腸指診や、肛門鏡などの簡単な検査で診断がつきます。ほとんどは保存的治療で寛解します。
保存的に治療しても疼痛が強い場合や、出血が続く場合は手術が必要になることもあります。また痔核は怖い病気ではありませんが、肝硬変、肝臓癌、直腸癌などの病気がある場合に痔核が発生してくることがあります。恥ずかしがらずに早めに医療機関を受診しましょう。

裂肛(れっこう):

 排便時に便が通過して切れることで起こります。一般に“切れ痔”とも呼ばれ、女性や、若い人に多いのが特徴です。症状、検査、治療は痔核の場合とほぼ同様です。

痔瘻(じろう):

 細菌の感染によって肛門の周囲に膿がたまります(肛門周囲膿瘍)その結果として直腸と肛門周囲の皮膚にトンネル(瘻孔)ができてしまった状態をいいます。
単純なものもありますが、中には複雑痔瘻と呼ばれる難治性のものもあり、早期に発見して治療を開始する必要があります。単純なものは簡単な手術で治りますが、複雑なものは一度の手術では治らない場合もあります。
また、痔瘻を患っている人の中に糖尿病などの病気が潜んでいる場合があります。

 大切なことは、痔と思っていても、直腸癌、肛門癌、肝臓癌、または転移性の癌だったということが後になって分かることがあるということです。
排便時の疼痛、出血、肛門部の違和感などの症状が出現した時は近くの医療機関に早めにご相談ください。

(東住吉区医師会理事 藤村浩人)