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めまいという病気について

2006-07-05 11:46:55

めまいは症状名です

 “めまい”とは咳・痛みなどと同じように患者様が訴える症状の名称です。決して診断名ではなく、基礎的な病気があり、その結果としてめまい症状が惹起されます。
 目が回る、立ちくらみ、浮動感、ふわふわ感など様々に表現されますが、医学的にはすべて平衡障害として一括されます。例えば乗り物酔いも動揺病の一種で平衡障害のひとつです。

めまい(平衡障害)の起こり方で病気がわかる?

 末梢性めまい(内耳が原因)では突然に激しい回転性のめまいが時に耳鳴り・難聴とともにおこり、中枢性めまい(脳が原因)では持続性のフラツキという特徴がありますが、あくまでも一般的なもので、小脳の出血や梗塞では末梢性の起こり方で発症することもあり、また聴神経腫瘍ではめまいに耳鳴りや難聴を伴います。症状や起こり方でめまいの責任部位を判断するのは危険です。

めまいが起こったら?

 まずは随伴する症状に注意してください。激しい頭痛や手足のしびれ・麻痺などを伴う場合は至急脳神経外科を救急受診してください。それ以外ならまずは慌てず臥床し、部屋を暗くして安静を保ってください。可能ならかかりつけの医師に連絡し、指示を仰いでください。

めまいの診断・治療は?

 平衡障害の原因となる病気は部位別に見ると、耳性めまい・頚性めまい・中枢性めまい・循環性めまい・神経性めまいなど多岐にわたり、病名だけでも30以上あります。正確な診断には精密平衡機能検査が必要になります。眼振(前庭・脳幹・小脳の神経経路の異常により出現する眼球の反射運動)という異常な目の動きを観察することにより、めまいの責任部位を決定します。治療の主体は薬物療法ですがその他に理学療法や平衡訓練、場合により外科的治療が必要になることもあります。

(東住吉区医師会理事 桝谷治彦)