トップページ »  健康豆知識 »  生活習慣病と認知機能

生活習慣病と認知機能

2017-01-07 16:22:55

生活習慣病が、認知症に関与性

喫煙すると・・・約3倍 認知症になりやすい。
高血圧・・・約5倍 血管性認知症になりやすい。
糖尿病・・・約2倍 血管性認知症・アルツハイマー病になりやすい。

認知症

脳がダメージを受け、記憶力や判断力が低下。⇒日常生活に支障が出る(体験したこと自体忘れてしまう。誰が、いつ発症するかわからない)
2012年の時点で認知症の人:高齢者(65歳以上)の7人に1人。
2025年には認知症の人:高齢者(65歳以上)の5人に1人と推測される。

認知症の進行(1→2→3と進行する)

  1. 認知機能の障害;記憶や見当識(日付など)
  2. 日常生活動作の障害:入浴や着替えなど
  3. 運動機能の障害:飲み込みや歩きなど

認知症の原因

アルツハイマー病:約7割
血管性認知症(脳血管障害):約2割
その他、レビー小体型、前頭側頭型認知症がある。

認知症の予防

リスクを高める生活習慣病

生活習慣病の対策

食生活の改善・適度な運動・禁煙などの日常生活の見直しが大切。 また内服薬による高血圧、糖尿病、脂質異常症などの治療が必要。
脳を使いながらの有酸素運動(しりとりなどしながら、少し息が上がる程度のペースでのウオーキング等)→記憶力や判断力など認知機能の低下を防ぐ。(1日30分、週3回以上行うと効果が期待できる)

認知症の早期発見

認知症初期症状チェック

  1. 同じことを何度も話す・尋ねる
  2. 物の置き忘れが増える・よく探し物をする
  3. 以前はできた料理や買い物に手間取る
  4. お金の管理ができない
  5. ニュースなど周りの出来事に関心がない
  6. 意欲がなく趣味・活動をやめた
  7. 怒りっぽくなった・疑い深くなった

当てはまる項目が多くなれば認知症の可能性が高くなる。
上記の1、2は記憶障害。3、4は実行機能障害(物事を順序だてて考えられない・実践できない)。5、6は意欲低下。7は1~4の症状により物事が思うようにできなくなり怒りっぽくなる。また1、2の物の保管場所が分からなくなり人を疑い深くなる。決してその人の人格が変わったわけではない。認知症の症状として出てくるものである。

“とりつくろい“に注意

例えば「時間があるときどのように過ごしていますか。」と質問したとき、答えに具体性がない。「特別なことはしていません」「いつもと同じです」→アルツハイマー病の“とりつくろい“ (本人は、質問の意図はわかっていて何か答えようとしても、何をしているかとの記憶が出てこない。その場を何事もなく、とりあえず無難に答えようとする。日頃から何かおかしいと不安を感じていて不安を抑えるために、騒ぎにしたくないと考えたりする。)

“受診に迷ったらどうする”

「専門医」・「物忘れ外来」・「神経内科」・「精神科」そのほかの相談先窓口「地域包括支援センター」「認知症の人と家族の会」「かかりつけ医」に相談 受診を嫌がる場合は、まず「かかりつけ医」に相談してみる。強制したり焦らせたり危機感をあおるのは厳禁。本人が安心できる勧め方に努める。
認知症の悪化を防ぐには

  1. 進行を遅らせる薬
    意欲を向上させる薬(アルツハイマー病では効果が期待できる)
    作用:脳の神経細胞間の情報伝達を活発にする。
    飲み薬:ドネペジル・ガランタミン
    貼り薬:リバスチグミン
  2. 気持ちを穏やかにする薬
    作用:脳の神経細胞の過剰な興奮を抑える
    飲み薬:メマンチン
  3. 進行を遅らせるリハビリ
    リハビリの目的
    1. 残っている脳の機能を活性化
    2. 安心感や自信を持ち、意欲を取り戻す
      ポイント:必ずできることを行う
      • 昔の写真やおもちゃなどを使い家族やグループで思い出を語る(回想法)
      • 絵画、工作、懐かしい歌を歌う、楽器を演奏など本人が親しみやすいテーマを選ぶ(芸術療法)
      • 家事で行うリハビリポイント
        • 1つ1つお願いする(1つのお願いが同じ視野に入っている)
        • うまくいっていることを伝える
        • さりげなく手伝う(失敗を防ぐ)
        • 感謝の気持ちを伝える

    出典:NHK Eテレ「きょうの健康」

    (東住吉区医師会理事 佐々木伸一)