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気づこう・防ごうロコモティブシンドローム

2016-12-05 16:44:28

ヒトの身体を動かす仕組み「運動器」を知っていますか?


 食物を消化し栄養を吸収する胃や腸などの「消化器」、酸素を身体に取り込み二酸化炭素を排出する肺などの「呼吸器」、そして人が自分の身体を動かす骨や関節・筋肉などの仕組みのことを「運動器」と呼びます。骨や筋肉の量のピークはおよそ20~30才代であり、それを過ぎると徐々に減少し女性の骨の場合では70才代でピーク時の70%台にまで減少すると言われています。また、スポーツなどで骨や筋肉に適度な負荷をかけるのは良いことですが、逆に過剰な負荷は関節の軟骨や背骨の椎間板を傷める事もあります。これら「運動器」の障害のために移動機能の低下をきたした状態をロコモティブシンドローム(運動器症候群:通称 ロコモ)といいます。


 ロコモでは骨粗しょう症・変形性関節症や変形性脊椎症といった骨、関節、筋肉などの病気を発症し介護が必要になったり、寝たきりになる可能性が高くなります。先ずはロコチェック(このホームページの健康情報・豆知識の骨粗しょう症に負けないで 寺川先生 の項)の7項目をチェックしてみてください。ロコチェックの7項目の中の一つでも当てはまる場合は、ロコモを発症している可能性が高いので、近くの医院に相談されることをお勧めします。


 日頃から運動をする習慣を取り入れたり、外出する機会が少ない方には「ロコトレ」(前述の健康情報・豆知識の骨粗しょう症に負けないで の項の「片脚立ち」と「スクワット」の2つの運動)と呼ばれる体操を毎日続けていくことや、正しい食生活でロコモを予防したり、軽減することが出来ます。


 私たちが生きていくために必要な栄養素は、炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラルのいわゆる「5大栄養素」ですが、「運動器」の機能維持にもこれらは欠かせません。「骨」を作っているのはカルシウムだけではなくコラーゲンと言われるたんぱく質がもとになっているので、たんぱく質や魚やキノコ類に多く含まれるビタミンD・納豆などに含まれるビタミンKなどが必要ですし、「筋肉」を強くするためには、たんぱく質とレバーなどに含まれるビタミンB6を一緒に摂ると効果的です。  1日3回の食事からこれら「5大栄養素」をバランスよく摂って、適度な運動をし「ロコモ」を予防・治していつまでも自分の足で歩く健康寿命を伸ばして下さい。


(東住吉区医師会理事 藤本勝久)