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本当に大丈夫?あなたの肝臓

2014-10-16 16:53:14

  1. 蛋白・アルブミン合成、糖の分解・貯蔵等といった代謝作用
  2. アンモニア等有害物質を処理する解毒作用
  3. ビリルビンを介した胆道からの排泄作用

と、人体の中で肝臓の果たす役割は大きい。 生命を危機的な状況に追い込む肝硬変や肝癌は正常肝から突如として 発生してくるわけではなく、幾年かに亘る慢性肝炎の状態を経て生じる。 慢性肝炎の主な原因であるC型肝炎ウイルスは1989年の発見以来 今日に至るまで、多数の研究者により多くの不明点は解明されてきた。


 ことにその治療の分野では目覚ましい進歩があり、最近ではインターフェロン、 レベトールに加えテラプレビルやシメプレビルとの3剤併用療法は治療効果において 高い評価を得ている。しかしながらそれら薬剤はその副作用から投与を断念せざるを得ないことも少なくなく、ことに高齢者において十分安心して使用できるものではない。


 一方高齢に伴う肝線維化は発癌のリスクを高める背景因子であり、早期に肝細胞の壊死炎症反応を食い止める必要があり、可能であれば、ウイルス排除が望まれる。


 最近になって保険適応となったダクラタスビル、アスナプレビル他、今後相次いで認可されるであろうDAAs(Direct Acting Antivirals) はインターフェロンほど強い副作用がなく、高齢者に対しても比較的安心して投与できる上に、高い治療効果が報告されている。


 一般的に肝疾患患者さんは自覚症状に乏しいが、早期に受診しチェックを受けることで、一人でも多くの患者さんが手遅れにならないことを期待しつつ、参加者全員に肝臓に対して深い興味をもって頂くべく、肝臓の生理的機能、検査法、慢性肝炎から肝硬変、肝癌に至るまでの幅広い情報を提供した。


(東住吉区医師会理事 森本英樹)