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便秘について

2014-10-09 16:54:57

 便秘は排便回数が少なくて便が出にくいこと(おおむね週に2回以下程度、あるいは3日以上排便がない)であり、便の硬さの増大を伴うことが多い。ただ、排便習慣は個人差が大きく、上記基準以下の排便回数でもなんら問題のない例もあれば逆に毎日のように排便があっても便の硬結や排便困難感を訴える場合もある。実際に便秘として問題になるのは排便困難感、腹部膨満感などの症状を伴う場合である。


 便秘の診断で重要なのは、便秘の原因となっている基礎疾患(特に癌など)を見落とさないことである。便秘がひどくなると腸閉塞も引き起こすことがある。また、従来便秘のなかった人に誘因なく発生した便秘傾向については、症状が軽くても大腸癌を念頭においた検索が必要となる。 ここで重要になってくるのが、大阪市大腸がん検診である。 満40歳以上の大阪市民であれば、300円で大腸がん検診を毎年1回受けることができる。70歳以上であれば無料である。毎年、大腸がん検診を受けることで、大腸癌の早期発見、早期治療につながる。


 便秘の中で最も多い機能性便秘は生活習慣病の側面があることが多いので、まず生活改善(高繊維食、早朝の飲水、規則正しい生活、特に朝食)を心掛けることが大切である。


 最後に、40歳以上の方は毎年一度は大阪市大腸がん検診を、かかりつけの医療機関で受けるようにしてください。 もし大腸がん検診で陽性の結果が出れば、大腸内視鏡検査で詳しい検査を受けるようにしましょう。このことが、早期発見・早期治療につながります。


(東住吉区医師会理事 佐々木伸一)