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COPDと禁煙外来

2017-01-09 10:16:52

みなさん、COPDという病気をご存知ですか?

慢性閉塞性肺疾患という病気で、分かりやすく言えば肺気腫のことです。
  COPDは、2020年(次の東京オリンピックの年ですね)に死因第3位になると予想されています。
 肺の中には、肺胞という小さな袋が7~8億個あります。肺胞の中で、呼吸で吸い込んだ酸素と、身体の中で使った二酸化炭素を交換しているのです。この小さな袋の構造が、タバコなどの有害物質を吸うたびに破壊されていきます。正常の肺の細胞と比較し、組織が壊れてスカスカの状態になります。
 つまり、必要な酸素が体の中に入ることができなくなるのです。すると、酸素が欠乏し息苦しくなります。残念なことに一度スカスカになった肺胞は元の戻ることはありません。 こうなると、身体に必要な酸素を十分に取り込めないので、血液中の酸素も不足します。血液中の酸素が不足したままの状態が長引くと、肺以外の臓器に負荷がかかり、高血圧や心不全、脳卒中、急性心筋梗塞などの合併症を引き起こす危険があります。
 COPDの原因である喫煙に対しては、禁煙外来受診による禁煙が有効な手段です。
 禁煙を成功させたいという人に対し、医師が禁煙指導を行っているのが「禁煙外来」です。禁煙外来では、ニコチン依存症の有無を調べて、ニコチンを含まない薬を服用するとともに、タバコが吸いたくなった時の対処法など、一人一人の状況に合わせたアドバイスを受けることができます。
 また、一定の要件を満たせば、禁煙治療に健康保険等が適用され、医療費の自己負担も軽くなります。
 病気の進行を食い止めるための第一歩は禁煙です。現在の状況を可能な限り改善し、長期的な悪化を最小限に食い止めるためにも、まずは医療機関にご相談ください。


(東住吉区医師会理事 和田昌教)