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認知症について

2012-12-23 12:49:08

 認知症とは、物忘れ、日時や場所が理解できない、人格の変化、段取りができない、などの症状により日常生活に支障を来す病気のことです。


 認知症の代表とも言えるアルツハイマー病の症状と言えば、物忘れが有名です。しかし、物忘れは、年齢を重ねるとどなたでも出てくる症状です。では、認知症の物忘れと、加齢による物忘れはどこが違うのでしょうか?簡単に説明するのは難しいですが、加齢による物忘れは、体験した一部のことを忘れるのに対して、認知症の物忘れは、体験したことすべてを忘れてしまいます。 具体的に述べると、朝食を食べた事は覚えているが、食べ物の内容は忘れてしまったというのが、加齢による物忘れ。朝食を摂ったこと自体を忘れて、さっき食べたのにまだ食べて無い、というのが認知症の物忘れです。(あくまで典型例です。)また、物忘れを自覚していないことが多いのも認知症の物忘れの特徴です。 アルツハイマー病の症状には物忘れ以外に、趣味や好みの変化、掃除や料理が下手になる、服装がだらしない、などの症状が出ることもあります。徐々に、怒りっぽくなったり、妄想や幻覚、徘徊などの症状が出現します。アルツハイマー病は根本的な治療はありませんが、近年進行を遅くする薬が増えてきました。 それらの薬剤を用いることで、上記の症状が軽減する場合があります。


  アルツハイマー病以外の認知症として、病初期に幻覚や転倒などが目立つ、レビー小体型認知症、人格変化や反社会行為が目立つ、前頭側頭葉型認知症などが挙げられます。これらの認知症に対する治療ですが、今のところ有効な薬剤はなく、ケアなどが中心となっています。


  そのほか、脳梗塞、脳出血、正常圧水頭症など脳外科の病気や、甲状腺機能異常など、内科の病気でも認知症の症状が出現する場合があります。これらでは、それぞれの疾患に対する治療を行うと、認知症の症状も改善することがあります。

  いずれの場合でもなるべく早期に診断する必要があります。気になる症状などがあれば、かかりつけ医にご相談下さい。

 

(東住吉区医師会理事 葛本 佳正)