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ウイルス性胃腸炎について

2011-03-24 15:44:29

ウイルス性胃腸炎の症状

嘔吐、下痢が主症状だが、軽度(37~38℃)の発熱、腹痛など起こすこともあり、個人差がある。
乳幼児や高齢者などは、下痢、嘔吐などで脱水症状を起こすことがあり注意が必要。
通常は、1週間以内で回復する。

原因ウイルスとしてつぎのようなものがある。

  1. ノロウィルス

    学童、成人、老人施設に集団発生することが多い。11月から3月の冬季を中心に流行する。潜伏期は2~3日で、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、発熱などの胃腸炎症状をきたす。たいていは軽症で3~4日の経過で改善する。発症後1週間は糞便や吐物中にウィルスを排出し続け感染源となる。

  2. ロタウイルス

    生後6ヵ月から2才までが好発年令である。それ以外の年令では一般に軽症なことが多い。毎年冬に発病のピークがある。白色下痢便が特徴的である。

  3. 腸管アデノウィルス

    主に3才未満の乳幼児にみられる。通年性だが夏期にやや多くみられること、比較的軽症で発熱が少ない。

  4. アストロウィルス

    主に乳幼児に散発性の急性胃腸炎を起こす。冬季に発症するが、一般に軽症で嘔吐や発熱も少ない。

  5. その他

    夏に流行するエンテロウイルスの感染で下痢症となることがある。また、B型インフルエンザウィルスでも胃腸症状をおこすこともある。

ウイルス性胃腸炎では,次のような感染経路が考えらる。
汚染された食品を十分な加熱をしないで食べた場合
感染した患者の便や吐物などに触れた場合
(触れた手でドアの取っ手や机を触り、それに間接的に触れた場合もある)
感染した人が調理や配膳などして汚染された食品を食べた場合
そのための予防方法しては、
調理をする場合は、よく加熱(85℃、1分)する。
手洗いとうがいを励行する。
患者の便や吐物等については充分注意し、できる限り素手で触れない。

嘔吐がある時の注意

嘔吐開始後しばらく(3~4時間くらい)は、口に何もいれなくても吐くことが多く、あまり飲んだり食べたりはさせない方がよい。
そのあとの3~4時間くらいは、牛乳やミルク、乳製品は避け、お茶や白湯、アルカリ飲料などを 少しずつゆっくりとあげる。
嘔吐は普通、数時間から数日程度で治っていく。

下痢があるときの注意

リンゴのすりおろし、重湯、お粥、軟らかいご飯、柔らかいうどん、バナナや野菜の裏ごしなど、柔らかく消化の良いものを少しずつあげ、便の様子を見て徐々に堅くしていく。

脱水に注意

嘔吐や下痢がある期間は、脱水になりやすいので注意する。

(東住吉区医師会理事 浜口保司)